ウッドチップで雑草対策|防草効果を高める厚さと敷き方を製材所が解説

ウッドデッキに面したお庭一面にウッドチップを敷いた様子

お庭や花壇の雑草対策として、ウッドチップを敷こうか考えている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、ウッドチップは土の表面を覆って日光を遮るため雑草を生えにくくする防草効果が期待でき、厚さは10cm前後、防草シートと併用するなら5cm程度が目安です。
この記事では、東京の製材所・島田小割製材所が、雑草が生えにくくなる仕組みと当店の雑草試験の結果、敷く前の下準備、生えてきたときの対処、向かない場所までをまとめました。

ウッドチップで雑草が生えにくくなる仕組み

雑草は、土に日光が当たることで芽を出し、葉を広げて育っていきます。
そのため、ウッドチップで土の表面をすき間なく覆い、日光が土まで届かないようにすると、雑草が育ちにくい状態をつくれます。
ウッドチップの防草効果は、主に次の2つの働きによるものです。

日光を遮り、土の中の種や芽を育ちにくくする

お庭の土の中には、目には見えなくても雑草の種や根が数多く残っています。
これらは光を受けて育つため、ウッドチップの層が厚いほど土に届く光が減り、芽を出しても伸びにくくなります。
また、雑草の種には光が当たることで芽を出しやすくなるものが少なくないので、土を暗く保つこと自体が発芽を抑えることにもつながります。

飛んできた種が土に根づきにくくなる

雑草の種は、風や鳥に運ばれてまわりから飛んできます。
土の上にウッドチップを敷いておくと、落ちた種はチップの上やすき間にとどまるため、湿った土に根を下ろしにくくなります。
つまり、ウッドチップは「土の中の種を育てない」ことと「新しく飛んできた種を根づかせない」ことの両方で、雑草を生えにくくしているのです。

雑草が「生えなくなる」わけではない

ただし、ウッドチップは薬品で雑草を枯らすものではなく、日光と種の着地を妨げることで雑草を生えにくくする資材です。
そのため、厚さが足りない場所や、根が残ったまま敷いた場所では、すき間から雑草が伸びてくることがあります。
だからこそ、次に紹介する厚さの目安と下準備が大切になるのです。

なお、ウッドチップには雑草対策のほかにも、雨の日のぬかるみや泥はねを抑える、お庭の見た目がやわらかく整うといったメリットがあります。
ほかの効果やデメリットは、ウッドチップの基礎知識でまとめてご紹介しています。

当店の雑草試験:敷いた側だけ雑草がほとんど生えなかった

ウッドチップでどのくらい雑草を抑えられるのかを確かめるため、当店では実際の土の上で比較試験を行いました。
試験は2011年7月7日から7月21日までの2週間、茨城県つくばみらい市の試験地で行ったもので、地面の半分にだけナチュラルウッドチップを敷き、もう半分は土のままにして比べています。

雑草対策の比較試験。左半分は土のまま、右半分にナチュラルウッドチップを敷き、2週間後には土の側だけ雑草が伸びている
雑草の生え方の比較(2011年7月7日→7月21日、茨城県つくばみらい市)

2週間後の写真を見ると、土のままにした側では雑草が伸びていた一方で、ウッドチップを敷いた側には雑草がほとんど生えていませんでした。
この試験では除草剤などの薬品を一切使っていないため、この差はウッドチップが土を覆って日光を遮ったことによるものと考えられます。

この試験は2週間という短い期間のものです。
長い期間にわたって効果を保つには、次に紹介する厚さの目安を守り、ウッドチップが減ってきたら敷き足すことが大切です。

雑草対策に必要な厚さと量の目安

ウッドチップの雑草対策でいちばん大切なのは、土に光が届かない厚さで敷くことです。
層が薄いと日光がすき間から土に届き、雑草が伸びてくる可能性が高まるため、次の厚さを目安にしてください。

敷き方 厚さの目安 100Lで敷ける広さ ポイント
ウッドチップだけで雑草対策 10cm前後 約1㎡ 厚いほど日光を遮り、雑草が生えにくい
防草シートの上に敷く 5cm程度 約2㎡ 雑草はシートで抑え、チップはシートを覆って見た目を整える
花壇・植栽の足元(ガーデニング) 5cm前後 約2㎡ 土が隠れる程度で見た目が整う。
雑草を抑える力は10cmより弱い

必要な量の計算方法

必要な量は「縦(m)×横(m)×厚み(m)」で求めた体積から計算できます。
たとえば、縦3m×横4mのお庭にウッドチップだけで10cmの厚さに敷く場合は、3×4×0.1=1.2㎥(1,200L)となり、当店の50L入りの袋で24袋、100L(50L×2袋入)の商品なら12セットが目安です。
同じ広さでも、防草シートを敷いて5cmにすれば600Lで済むため、袋数は半分の12袋(6セット)になります。

縦・横・厚みを入れるだけで袋数がわかるウッドチップ必要量の計算もご利用ください。
広い面積に敷く場合は、約1㎥入るフレコンバッグや、トラックでの配送もご相談いただけます。

防草シートと併用するメリットと注意点

防草シートとは、光を通しにくい布状のシートで地面を覆い、雑草が伸びるのを抑える資材です。
ウッドチップだけでも雑草対策はできますが、下に防草シートを敷くと両方の働きが重なるため、雑草をより抑えやすくなります。
防草シートの種類や選び方は、防草シート専門店「防草シート.com」で確かめられます。

併用するメリット

  • 雑草を抑える力が高まり、ウッドチップの量も半分ほど(10cm前後→5cm程度)に減らせる
  • ウッドチップだけでは抑えにくい、地下に茎や根を張って広がる雑草にも対策しやすくなる
  • チップが土に直接ふれないため分解がゆるやかになり、敷き足す回数を減らしやすい
  • シートが直接日光にさらされにくくなり、シートだけを敷くよりも見た目が自然に仕上がる

当店スタッフの自宅のお庭で、防草シートの上にひのきウッドチップを敷いて様子を見たときも、内側のチップは細かくなっていたものの土のようにはなっておらず、分解はゆるやかに進んでいました。
敷いたあとの変化については、ウッドチップの耐用年数で詳しくご紹介しています。

併用するときの注意点

防草シートは、継ぎ目や端にすき間があると、そこから雑草が伸びてきます。
そのため、シートどうしは重ねて敷き、止めピンで地面に留めてから、上にウッドチップを広げましょう。
また、日当たりが悪くジメジメした場所では、防草シートを敷いてもウッドチップにカビが生えることがあるので、敷く場所の条件にも気を配ってください。

敷く前の下準備と敷き方の手順

ウッドチップの雑草対策は、敷く前の下準備で仕上がりが大きく変わります。
特に、今生えている雑草をどこまで取り除けるかが効果の持ちを左右するため、次の順番で進めましょう。

1雑草を根から抜く

葉だけをちぎるのではなく、地面を耕すようにして土の中の根まで取り除きます。
根が残っていると、ウッドチップを敷いたあとに再び伸びてくることがあります。

2まわりの雑草も取る

敷く場所のまわりに雑草が残っていると、その種が飛んできて新たに芽を出す原因になります。
できる範囲で、周囲の雑草も一緒に除いておきましょう。

3地面を平らにならす

石やごみを取り除いて凹凸をならしておくと、ウッドチップを同じ厚さで敷きやすくなります。
防草シートを使う場合は、ここで敷いてピンで留めます。

4チップを撒いて広げる

袋からチップを撒き、レーキなどで目安の厚さに広げます。
そのうえで上から軽く踏み、チップを落ち着かせます。

5水を撒いて仕上げる

最後に全体へ水を撒くと、チップがなじんで風で飛びにくくなります。

写真つきの詳しい手順は、ウッドチップの敷き方と厚さの目安をご覧ください。

それでも雑草が生えてきたときの対処法

厚さと下準備を守っていても、年月がたつとウッドチップのすき間から雑草が顔を出すことがあります。
その場合は、次のように対処すると、雑草の少ない状態に戻しやすくなります。

小さいうちに根ごと抜く

ウッドチップの層から伸びてきた雑草は、小さいうちであれば根も浅く、手で抜き取りやすいものです。
一方、花が咲いて種が落ちると周囲に広がってしまうので、見つけたら早めに根ごと抜いておきましょう。

薄くなった場所に敷き足す

雑草が生えてくる場所は、ウッドチップが分解されたり踏まれたりして、層が薄くなっていることが多いものです。
屋外のウッドチップは1〜2年ほどかけて少しずつ分解され、土になじんでいきます。
そのため、地面が見えてきたら上から新しいチップを敷き足し、目安の厚さに戻すことが大切です。

チップの上の落ち葉や土を取り除く

ウッドチップの上に落ち葉や土ぼこりがたまると、そこに落ちた種が芽を出しやすくなります。
このため、落ち葉や抜いた雑草はチップの上で腐らせず、こまめに取り除いておきましょう。

同じ場所から何度も生える場合は防草シートを

同じ場所から何度も雑草が生えてくる場合は、地中に根や茎が残っていることが考えられます。
その場合は、いったんその部分のウッドチップをよけて根を掘り取り、防草シートを敷いてからチップを戻すと、再び生えにくくなるでしょう。

ウッドチップの雑草対策が向かない場所

ウッドチップは多くのお庭で使えますが、場所によっては効果が出にくかったり、別の困りごとが起きたりします。
敷く前に、次のような場所に当てはまらないかを確かめておきましょう。

場所 起きやすいこと 対策
日当たりが悪く、ジメジメした場所 チップが乾きにくく、カビや苔が出ることがある(防草シートを下に敷いても同じ) 敷く場合は、ときどきかき混ぜてチップを動かす
強い風が吹き抜ける場所 乾いたチップや細かいチップが風で散らばり、層が薄くなる 厚みのある切削チップを選び、ときどき水を撒く。
囲いを作るのも有効
火を使う場所のまわり 木なので、火の粉が落ちると燃える バーベキューなど火を扱う場所のそばには敷かない
車が毎日出入りする場所 タイヤで踏まれたりハンドルを切られたりして、チップが細かくなるのが早い 減りが早いことを前提に、少なくなってきたら補充する
野菜を育てる畑の土の中 生のチップを土に混ぜ込むと、分解の過程で土の中の窒素が使われ、作物の育ちに影響することがある 土には混ぜ込まず、通路や株のまわりの表面に敷く

また、シロアリが集まるのではと心配される方もいらっしゃいますが、当店ではこれまでウッドチップからシロアリが発生したというご報告はいただいていません。
詳しくはウッドチップにシロアリは発生する?、カビについてはウッドチップにカビは生える?をご覧ください。

よくあるご質問

ウッドチップを敷けば、雑草はまったく生えなくなりますか?
まったく生えなくなるわけではありませんが、10cm前後の厚さで敷けば日光が土に届きにくくなり、雑草は生えにくくなります。
敷く前に雑草を根から抜いておくと、効果が長続きします。
防草シートは必要ですか?
防草シートがなくても雑草対策はできますが、併用すると効果が高まり、ウッドチップの量も減らせます。
ウッドチップだけで雑草対策をする場合は10cm前後、防草シートを敷く場合は5cm程度が目安です。
防草シートは、防草シート専門店「防草シート.com」でお求めいただけます。
100Lでどのくらいの広さに敷けますか?
10cmの厚さならおよそ1㎡、5cmの厚さならおよそ2㎡分です。
敷きたい場所の縦・横・厚みがわかれば、ウッドチップ必要量の計算で袋数の目安を出せます。
花壇の植物のまわりに敷いても大丈夫ですか?
はい、植物の根元を覆うように5cm前後の厚さで敷くと、雑草を抑えるだけでなく、土の乾燥や泥はねもやわらげられます。
ただし、土に混ぜ込まず表面に敷くようにしてください。
花壇での使い方はウッドチップでガーデニングで詳しくご紹介しています。

当店の雑草試験でも使ったナチュラルウッドチップは、杉とサワラを混ぜた用途を選ばないチップで、お庭の雑草対策に向いています。
どのくらいの量が必要か迷われたときや、広い面積に敷きたいときは、お気軽にお問い合わせください。