ウッドチップは木からできているため、「庭に敷いたらシロアリが寄ってくるのでは」と心配される方は少なくありません。
結論からお伝えすると、シロアリは小さな木片に巣をつくりにくく、当店ではこれまでウッドチップからシロアリが発生したというご報告はいただいていません。
ただし、ウッドチップも木であることに変わりはないため、敷く場所によっては注意が必要です。
この記事では、東京の製材所である島田小割製材所が、シロアリの性質と巣をつくりにくい理由、家のまわりに敷くときの注意点、ダンゴムシなどほかの虫についてまとめました。
ウッドチップを敷くとシロアリは発生する?
ウッドチップを敷いたことが原因で、その場所にシロアリが生まれるわけではありません。
シロアリは、もともと土の中や朽ちた木の中で暮らしている虫で、えさとすみかを求めて移動してくるものだからです。
そのうえで、シロアリは小さな木片に巣をつくりにくく、日の当たる場所に敷いたウッドチップは、シロアリが好む環境にもなりにくいと考えられます。
当店でも、販売を始めてからこれまで、ウッドチップからシロアリが発生したというご報告はいただいていません。
また、当店のスタッフが自宅で使っているウッドチップを、敷いてから5年目に掘り起こして確かめたときも、シロアリは見つかりませんでした。
とはいえ、ウッドチップも木でできている以上、近くにシロアリがすんでいれば、えさのひとつになる可能性はあります。
そのため、まったく心配がないとは言い切れず、シロアリの性質を知ったうえで敷く場所と敷き方を選ぶことが大切です。
シロアリが好む場所と木
シロアリは、木の主な成分であるセルロースを食べて暮らす昆虫です。
森の中では倒れた木や枯れ枝を分解して土に還す役割を担っていますが、木造の住宅に入りこむと土台や柱を食べてしまうため、害虫として知られています。
日本の住宅で被害が多いのは主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類で、どちらも集団(コロニー)をつくり、土の中や木の中をすみかにしています。
シロアリの性質を、ウッドチップを敷くときの考え方とあわせて整理すると、次のようになります。
| シロアリの性質 | くわしく言うと | ウッドチップを敷くときの考え方 |
|---|---|---|
| 光と乾燥を嫌う | 体がやわらかく乾燥に弱いため、暗く湿った場所で暮らす。 地上を移動するときも、土で細いトンネルをつくってその中を通る |
日当たりと風通しのよい場所に敷く |
| 湿った木・腐った木を好む | 水分を含んで朽ちかけた木や、腐りはじめた木を特に好んで食べる | 枯れ木や腐った木片、古い杭をまわりに残さない |
| 太い木や土の中にすみかをつくる | 切り株や倒木、古い木材の内部や、それに接した土の中で集団で暮らす | 小さな木片には巣をつくりにくい |
| 地面から建物へ上がってくる | 基礎のすき間や床下を伝って、住宅の土台や柱に入りこむ | 建物の基礎まわりに厚く盛らない |
このように、シロアリが集まりやすいのは「暗い」「湿っている」「腐った太い木がある」という条件がそろった場所です。
樹種による違いもあり、ひのきやヒバは昔から腐りにくく、シロアリにも比較的強い木として知られています。
ただし、樹種だけで防げるわけではなく、湿った状態が続けばどの木も傷みやすくなるため、置かれる環境のほうが大きく影響します。
ウッドチップにシロアリが巣をつくりにくい理由
シロアリの性質をふまえると、ウッドチップがシロアリのすみかになりにくい理由は、主に次の2つです。
小さな木片で、すみかになるだけの太さがない
シロアリは、太い木材や切り株の内部をかじり進みながら、その中を集団のすみかにします。
一方、当店のウッドチップは丸太を刃で削った1〜4cmほどの平たい木片なので、ひとつひとつに集団で暮らせるだけの太さがありません。
つまり、えさになりうる木ではあっても、巣をつくる場所としては向いていないのです。
すき間が多く、日が当たると乾きやすい
ウッドチップを敷いた層はすき間が多く、雨水が下へ抜けやすいため、日の当たる場所では表面から乾いていきます。
暗く湿った状態を好むシロアリにとって、日光と風にさらされて乾きやすいウッドチップの層は、好む条件から外れた環境です。
反対に言えば、一日中日陰でいつも湿っている場所では、この利点が生かされにくくなります。
家のまわりに敷くときに気をつけたいこと
ウッドチップそのものがシロアリを呼び寄せるわけではありませんが、敷き方によっては、近くにいるシロアリが過ごしやすい環境をつくってしまうことがあります。
特に住まいのまわりに敷くときは、次の点に気をつけましょう。
建物の基礎まわりに厚く敷かない
家の基礎のきわまでウッドチップを厚く盛ると、基礎のまわりが湿りやすくなるうえ、シロアリが基礎を伝って上がってくるときにつくる土のトンネル(蟻道)が見えにくくなります。
そのため、基礎に接するところは少しすき間をあけ、床下の換気口をふさがないように敷くのが安心です。
同じように、ウッドデッキを支える柱の足元や、木の物置・木製フェンスの根元にも、チップを盛り上げないようにしましょう。
日陰で湿った場所は避ける
一日中日が当たらず、水はけの悪い場所では、ウッドチップが湿ったままになりやすくなります。
このような場所はシロアリだけでなくカビや苔も出やすいため、できるだけ日当たりと風通しのよい場所に敷きましょう。
湿った場所で起きやすいことは、ウッドチップのカビについての記事で詳しくご紹介しています。
枯れ木や腐った木をまわりに残さない
切り株や倒木、腐った木片、古い杭などが残っていると、そこにすでにシロアリがすんでいることがあります。
そのため、敷く前にこうした木を取り除き、気になる場合は専門の業者に点検や駆除を相談してから敷くと安心です。
敷いたあとも、落ち葉や枯れ枝はこまめに取り除き、チップの上で腐らせないようにしましょう。
家のまわりに敷くときのチェックポイント
- 基礎のきわには盛らず、少しすき間をあけている
- 床下の換気口をふさいでいない
- ウッドデッキの柱や木製フェンスの根元にチップを寄せていない
- 切り株や腐った木片、古い杭を取り除いた
- 一日中日陰でいつも湿っている場所を避けた
シロアリが心配な方のウッドチップの選び方
シロアリの心配を減らすには、敷く場所だけでなく、どんな木からつくられたチップなのかを確かめることも大切です。
古い建物を解体した木材などを砕いてつくったチップは、原料の木がどのような状態だったかを確かめにくく、木材そのものにシロアリがすんでいた可能性も否定できません。
購入する前に、原料が何の木で、どこから来たものかがわかるチップを選ぶと安心です。
島田小割製材所のウッドチップの原料
当店のウッドチップは、東京都産を中心とした国産の杉・サワラ・ひのきの丸太を原料に、自社工場でご注文を受けてから削ってつくっています。
古い建物の解体材は使わず、丸太を選ぶ段階から袋に詰めるまで、目で確かめながら作業しています。
また、伐採地を追える仕組みを取り入れ、どこで伐採された木なのかがわかる国産材だけを使っています。
バークチップや竹チップの場合
バークチップ(樹皮からつくるチップ)や竹チップも、植物からできた敷き材である点はウッドチップと同じです。
そのため、シロアリ対策として大切なのは素材の違いよりも、湿った日陰に敷いていないか、建物の基礎に接していないかといった敷き方のほうだと言えるでしょう。
ウッドチップとバークチップの違いは、ウッドチップとバークチップの違いで詳しくご紹介しています。
ウッドチップに虫がわくことはある?ダンゴムシやアリについて
ウッドチップを敷くと、その下の土がほどよく湿って日陰になるため、ダンゴムシやワラジムシ、ミミズ、アリなどの小さな生き物が集まってくることがあります。
このうちダンゴムシやワラジムシ、ミミズは、落ち葉や朽ちた植物を食べて土に還す生き物です。
ウッドチップが時間をかけて分解されていくのも、こうした生き物や菌のはたらきによるもので、ある程度見かけるのは自然なことです。
ただし、湿った物陰にはムカデのように人をかむ虫がひそむこともあるため、チップを動かしたり敷き足したりするときは手袋をして作業しましょう。
また、当店のウッドチップは天然の木を削っただけのもので、虫を寄せつけないための薬品は使っていません。
木の香りには虫を遠ざけるはたらきがあるとも言われますが、防虫の効果をお約束できるものではないため、虫が気になるときは次の点を見直してみてください。
- 日当たりと風通しをよくし、チップがいつも湿った状態にならないようにする
- 落ち葉や刈った草、生ごみなどをチップの上に残さない
- 玄関や窓のすぐ下には敷かず、建物との間を少しあける
- 水やりは必要な分だけにし、チップのまわりに水がたまらないようにする
チップの量や状態を保つための手入れは、ウッドチップの耐用年数についての記事もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
- ウッドチップがシロアリの巣になったり、シロアリが発生する原因になったりしませんか?
- ウッドチップは小さな木片なので、シロアリが巣をつくりにくい資材です。
また、ウッドチップを敷いたことでシロアリが生まれるわけではありません。
ただし、もともと近くにいたシロアリにとってはえさになる可能性があるため、敷く場所のまわりに腐った木や切り株がある場合は、先に取り除くか、専門の業者に点検を相談してから敷いてください。 - バークチップや竹チップなら、シロアリは来ませんか?
- バークチップや竹チップも植物からつくった敷き材なので、素材を変えるだけでシロアリを防げるわけではありません。
どの素材を選ぶ場合も、日当たりのよい場所に敷き、建物の基礎まわりには盛らないことが大切です。 - ひのきのウッドチップはシロアリに強いですか?
- ひのきは腐りにくく、シロアリにも比較的強い木として知られ、昔から住宅の土台などに使われてきました。
ただし、チップにして屋外に敷けば少しずつ分解されていくため、樹種だけでシロアリを防げるわけではありません。
樹種ごとの特徴はウッドチップの樹種の選び方でご紹介しています。 - 庭でシロアリや羽アリを見つけたら、どうすればよいですか?
- 家の近くでシロアリや羽アリ、基礎を伝う土のすじを見つけたときは、住まいに入りこんでいないかを確かめるため、専門の業者に点検を相談しましょう。
あわせて、見つけた場所のまわりに腐った木や木くずが残っていないかを見直し、点検が済むまではその場所にウッドチップを敷き足さないようにしてください。
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島田小割製材所のウッドチップ
島田小割製材所では、東京都産を中心とした国産の杉・サワラ・ひのきを自社工場で削り、薬品を使わない作りたてのウッドチップをお届けしています。
樹種の違いを確かめたい方は、4種類を2Lずつ比べられるお試しセットもご利用ください。
敷く場所や量についてのご相談も、お気軽にお問い合わせください。